新たなアトラス彗星に期待 ― 2024年10月04日 11:24
9月末に新たなアトラス彗星(C/2024 S1)が発見されました。この彗星はクロイツ群という太陽に非常に接近する彗星の仲間で、先日ようやく軌道要素が発表されたところです。近日点通過時刻は10月28日で、日本では10月から11月にかけて早朝の東天で見ることができます。
彗星の天球上の動きは紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)に似ているので、10月2日に50mmで撮った画像にそれぞれの彗星の位置を書き込んでみました。まだ暗いのでC/2024 S1の方は画像では確認できませんが、右上の辺りにいたはずです。
新アトラス彗星は10月17日頃には紫金山・アトラス彗星が写っていた辺りにまで移動し、その後太陽をぐるっと回って11月10日頃にはまたその位置のやや南に戻ってきます。このとき太陽の熱で蒸発していなければマイナス等級のとんでもない彗星になる可能性があります。
もしかしたら夕方は西の空に紫金山・アトラス彗星、早朝は東の空で新アトラス彗星、そしてそれぞれがマイナス等級で見られるなんて夢のようなことが起こるかもしれません。
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