4月こと座流星群の活動 ― 2025年04月26日 00:29
しぶんぎ座以降目立った活動がない時期が続いていましたが、ようやくシーズンの訪れを告げる「4月ことざ流星群」の活動が見られました。今年のピークは4月22日23時頃とされていましたが、3方面の4月24日(UT)までのRMOBグラフを下に示します。最も明確に捉えられていたのは青森VORで、21日~23日の21時(UT)頃が特に多くなっています。関西VORでも21日の朝がやや多くなっており、ソウルFROでは20日、21日の朝のエコーが増加していました。
1年の中でも最もノイズの少ない観測に適した時期なのですが、年々ノイズが増加しているのは気がかりです。5月のみずがめ座η流星群まで何とか静かな環境が続いてほしいものです。
春雷 ― 2025年03月24日 23:49
春分から流星数は増加 ― 2025年03月21日 21:28
春分の頃から電波観測では次第に流星エコーの数が増える傾向にあります。これは流星の元となる塵が宇宙に一様に存在していると仮定した場合、日本では地軸の傾きの関係で春分の頃が最も流星エコーが少なく、秋分の頃に最も多くなるためです。ただ実際には群流星の影響で日周変化のようなサインカーブにはなりません。下は青森VORの例ですが、3月頃が最もエコーが少ないことがわかります。
なお、この時季については周波数や送受信点の距離、アンテナの向きなどで多少ずれがあり、関西VORではまだ顕著な変化は見られず、ソウルやウラジオストクFROは3月に入った頃からすでに増加傾向が見られます、詳しくはこちらをご覧下さい。
日中のノイズはいつまで続く? ― 2025年02月28日 16:07
先月から悩まされている日中のノイズですが、下のHROFFT画像のように今月も日によっては10分間に100カウントを越えるノイズが発生し、自動カウントはおろかよほど強い流星エコーでないとマニュアルでも数えられない状態になってしまいます。なお、このノイズは昼前から次第に強くなり、夕方ゆっくりと弱くなって消えていくという特徴を持っています。
今回はノイズを除去しない状態で自動カウントを行い、各周波数でのノイズの出方を比較してみました。グラフ内の白線は青森VORでノイズが強かった日を基準に引いています。これを見ると関西VORはノイズのタイミングがよく似ていることがわかります。それに対してソウルFROはあまり一致していません。ソウルは太陽光発電関連のノイズであることがはっきりしているので、青森・関西VORのノイズは太陽光の可能性もあるかもしれませんが、それ以外のノイズの可能性が捨てきれません。いずれにしてもアンテナの方向が全く違うのに同じようなノイズの出方をするのはどうにも不思議です。
2~3年前までのHROFFTデータを遡って調べてみたところ、やはり同じ時期に同じようなノイズが出ていました。明日からもう3月ですが何とかノイズが収まってくれるのを願いたいものです。
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