みずがめ座η流星群が活発に ― 2024年05月03日 18:44
今年は条件が良いと言われているみずがめ座η流星群(ETA)が活発になってきました。杉本さんの速報ではすでに五合目くらいにきている感じですが、私の所の89.1MHz(ソウル)、114.1MHzVOR(青森)でも特に朝の時間帯で毎日エコー数が増加しています。
ピークは6日頃と予想されていますのでしばらくは楽しめそうです。ただ、FROでは午前11時台に今シーズンでは初の本格的なEsが確認されました。
通常放送によるFROでは短時間のEsとロングエコーの区別が難しく、さらにEs発生中に単独のエコーをカウントするのは一層困難です。試練の季節がやってきました。
89.1MHzで複数のキャリア確認 ― 2024年04月24日 11:26
本日の午前2時頃から5時頃にかけて89.1MHzでキャリアによると思われるエコーが確認できました。下は2:00~のHROFFT画像ですが、ここでは980Hz、960Hz、920Hzの3つの周波数でエコーが出ているように見えます。そしてこれ以降はあまり出てこないので、この数分間のみの短いキャリア状態で発生したエコーのようです。なお、920Hzは通常1日を通して最も多くエコーが現れる位置で、これがソウルのKBSクールFM(10kW)であろうと考えています。
次いで2:10~のHROFFT画像ですが、先ほどの980Hzの他に860Hz辺りに連続してエコーが発生しています。これは4:54頃まで約3時間継続します。
この結果、89.1MHzのRMOBグラフは下のように赤と青だけになってしまい不都合なので、この3時間はカットすることにしました。
89.1MHzを受信してまだ1ヶ月経っていないので、来月も同じ日時にこうした状況になるのかはっきりしませんが、23日は三大流星群の観測にはあまり影響がないので一安心です。関係あるとすればこぐま座でしょうか。
因みに同じ時間帯のウラジオストク103.2MHz(上)と89.1MHz(下)のHROFFT画像を40Hzずらして比較明合成してみました。
以前の89.4MHzと92.8MHzでは同じ朝鮮半島だったので7~8割エコーが一致していましたが、これを見ると一致しそうなエコーはわずかです。少なくとも今回のキャリアはウラジオストク方面からではないことがわかります。
4月こと座流星群を捉えた! ― 2024年04月23日 18:08
杉本さんの速報を見ると今年の4月こと座流星群(LYR)は昨日(22日)ピークとなったようです。今年は1月のしぶんぎ座のあと韓国の無変調FMが停止したり、3月にはVORを串本から青森に変更したりと大きな変更があり、今回が新しいシステムでの最初の観測となりました。
青森VORと89.1MHz(ソウル)FROはどちらも肝心なときにHROFFTが止まってしまうハプニング(流星電波観測あるある)がありましたが、概ね昨日の朝を中心にエコーが増加しているのが読み取れます。なお、下は103.2MHz(ウラジオストク)FROの結果です。
こちらはまだHPでは公開していませんが、朝1時~7時に放送波がキャリアとなる時間帯で昨日の朝4時台に95個/hのエコーが観測できました。またそれ以外の時間帯でも全体としてエコーが増加している様子が見られました。次のみずがめ座ηに向けて今後どのように推移していくのか楽しみです。なお、下はCMORにおけるLYRの状況です。
103.2MHzさらにエコー増加 ― 2024年04月21日 17:43
今月は103.2MHzの受信状況の改善を目指して色々と取り組んできましたが、昨日アマチュア無線の混信を避けるために入れてあったフィルタが76~95MHzのバンドパスフィルタのままであったことに気づきました。103.2MHzでは少なからず影響している可能性が考えられます。そこで54~1000MHzのハイパスフィルタに入れ替えてみました。
フィルタを交換すると一気にHROFFTの画面が青くなり、電波が強くなったことがわかります。SDR#のゲインを下げて適正な値にするとこれまで目障りだったPC内部のノイズによる横線がきれいに消え、今朝のHROFFT画像では下のように10分間に10個以上のエコーを記録した画像が複数見られました。
これまで試してみたことをカラーグラムに書き込んでみたのが下です。少しずつエコーの数が増え、最終的に最初の2倍近くになりました。
以前マスプロFM-3を88~108MHz用に改造した際、高い周波数であまりゲインがなかったのもバンドパスフィルタを入れたままにしてあったからだと今になってわかりました。思わぬ所に見落としがあるものです。このあとのこと座流星群で何か捉えられたら面白いと思っています。
103.2MHzアンテナを片持ち式に変更 ― 2024年04月15日 10:52
以前103.2MHzウラジオストク用垂直偏波アンテナのことを書きましたが、ポールが輻射器のすぐそばにあるので感度に影響があるかもしれないと思い、試しにアンテナを片持ち式に変更してみました。
まだ1日しかデータがないので何とも言えませんが、エコー数にあまり大きな変化はなさそうな感じです。エコーがあまり変わらないとなれば風に対すねデメリットの方が大きくなってしまいますので、またもとに戻すことになってしまうかもしれません。それよりも常にエコーの位置に現れる横線が問題で、これがあるためにゲインを上げることができません。どうもPC内部のノイズのようです。
いずれ常時観測をできればと思ってやっているのですが、実はこうして試行錯誤している時の方が楽しいものです。
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