みずがめ座δ南流星群 ピーク越える2021年08月01日 17:56

みずがめ座δ南流星群がピークを越えたようです。まだCMORでは活発な状況を示していますが、SDA以外の群はあまり目立たなくなりました。いつも感じることですが、今回もFROなどの観測とは少しずれがあるように思います。


今朝のVOR及びFROの観測結果は次の通りです。みずがめ座δの輻射点がある程度昇ってくる午前0時頃から一気にエコーが増え、その後朝までエコーの多い状態が続いているようです。また一ヶ月の変化を見ると、最近は日中の時間帯のエコーが全体に少なくなり、午後6時頃の谷があまり目立たなくなりました。


次は各周波数のエコー数変化(推定値を含む)です。
【111.8MHz 関西VOR】
7月半ばからエコー数が増加し、7月29日にピークの191個(全て観測値)となりました。これは1月のしぶんぎ座以来の多さです。


【89.4MHz ソウルFRO】
2月から増加傾向をたどりつつ6月のおひつじ座昼間流星群でしぶんぎ座に次ぐエコー数を記録した後、7月は2回のピークを見せました。上旬のピークについては原因がよくわかりません。ノイズ等が増加した可能性もあります。下旬のピークがみずがめ座δ南流星群と思われ、7月25日に3753個(全て観測値)となりました。この日は珍しくEsがなく、貴重な1日でした。


【92.8MHz ソウルFRO】
7月半ばから急速にエコー数が増加し、極大予報日の7月30日に2800個(推定値を含む)となりました。89.4MHzとのグラフの違いが一目瞭然ですが、この理由については出力の変化なのか、他に何か原因があるのか今後検討していきたいと思います。一見するとVORに近い変化をしているようにも見えます。