7月の流星群始まる?!2024年07月23日 11:47

7月下旬は例年流星エコーが多くなる時期ですが、今年もそのシーズンに入ってきたようです。関西VORでは数日前から日付が変わる時間帯でエコーが増加していましたが昨晩は特に明確なピークがありました。また、ウラジオストクFROでもこのところエコーが日々増加してきていてやはり深夜の時間帯でエコーが多くなっています。なお、青森VORとソウルFROではまだ顕著な増加は見られていません。


ところでこの時期に活動する主要な流星群としては、みずがめ座δ南流星群(SDA)とやぎ座α流星群(CAP)があり、それぞれ極大日は7月31日とされています。この2つが南中する時刻は概ね深夜なので観測結果と合致するようです。ところがCMORを見てみるとSDAはかなり活発になっているもののCPAの方はまだ低調です。代わりにカシオペヤ座ψ流星群(PCA)が活発になっています。ただこちらは放射点が高くなるのが朝方の時間帯で関西やウラジオストクには捉えられていないようです。


ここからペルセウス座流星群まではデータを見るのが楽しい日が続きますが、最近はHROFFTが止まっていることがあるのでちょっと心配です。

103.2MHzのエコーが2日間減少2024年07月18日 11:25

6/18から103.2MHzのエコーが増えていることを書いたばかりですが、7/15,16の2日間にエコーの減少が見られました。
下の表のとおり、UT14時台、15時台(JST23時台、0時台)のエコーがほとんどなくなり、UT17時台~19時台(JST2時台~4時台)のエコーも減少しています。


例によってカラーグラムで見るとさらにはっきりとわかります。


この減少が一時的なものなのかわかりませんが、今回のことでこの103.2MHzのエコーはウラジオストクだけでなく、4分の1ほどは別の局からの電波(FMキャリア)によるエコーも含まれていることがわかりました。いずれにしても安定して電波を送って欲しいと願っています。

103.2MHzのエコーが増えている件2024年07月11日 17:43

5月から継続して観測をしている103.2MHzですが、6月18日からエコーが増加した状態が続いています。一時的なものかと思っていたのですがどうもこのまま継続しそうな様子です。下はRMOBのデータですが、6/18から(青色の部分)エコーが一段階増加していることがわかります。なお、7時台以降から日没まではソーラー発電のノイズが酷いためにデータをカットしています。


下のRmob Surbayのカラーグラムだともっとはっきりします。6/17までは1時台~6時台までエコーが多いのが103.2MHzの特徴でしたが、6/18以降はレンジ120で見ると1時台~5時台までが一気に赤くなっています。なお、最後の6時台についてはあまり変化はありません、また、レンジ60で見ると23時台と0時台もエコーが増えていることがわかります。(水色の部分)


昨晩のHROFFT画像を見ると00:50台の画像でも明らかにキャリアによるエコーが認められ、01:00台の画像ではそうしたエコーが一気に増えます。



103.2MHzのこの時間帯のエコーについてはウラジオストクのラジオシャンソンが1:00~7:00に休止状態(キャリアのみ)となるためと考えていましたが、どうも別のの局で11:00~6:00にキャリアとなる局が現れたようです。ロシアの中ではサハリンに同じ周波数の局があり、中国東北地方にも同じ周波数の局があるのでそのどちらかかもしれません。エコーが減るよりも増える方がいいですが、このまま安定して電波を出して欲しいと願います。

オルバース彗星再チャレンジ2024年07月08日 09:36

昨日の関東地方は40℃近い気温となる猛暑でした。こんな日は夜曇ったり雷雨になったりすることが多いものですが、GPVの予報だと宵のうちは晴れ間が続きそうなのでオルバース彗星(13P)の再チャレンジをしました。今回は赤城山麓ではなく、長年撮影場所としてしている榛名山麓の伊香保温泉近くからです。


西の空に雲は多少ありますが、空の透明度は前回よりも良い感じです。時間が経つにつれて目立つ雲はほとんどなくなっていきました。


ガイドカメラの画像を見ると彗星が見えていたので今回は彗星核追尾にしてみましたが、彗星の移動速度も小さく低空のため時々彗星を見失うこともあったので通常の恒星追尾にしておくべきでした。今回は何とか彗星らしい姿を捉えることができたのですが、撮影カメラのゴミチェックをサボったため大きいゴミが写り込んでしまいました。詳しいデータはこちらで。


やはり気になるのはたくさんの人工衛星の軌跡です。並行に何本も通っているので恐らくスターリンク衛星ではないかと思うのですが、便利になった反面失ったものも大きいなあと感じます。人工物が写り込まない天体写真はどんどん難しくなっていきます。

オルバース彗星を撮りました2024年07月05日 12:13

実はオルバース彗星(13P)については最近まで知らなかったのですが、いつも彗星観測の参考にさせてもらっている吉田さんのHPで明るくなっていることを知り、天気の良い日を狙っていました。ところが群馬の夏には良くあるパターンで夜になると曇る毎日が続き、なかなか撮影に行けません。昨日ようやくGPVで良い予報が出ていたのでそれを信じて出かけました。ところが現地に到着すると肝心の西の空には雲が出てきてしまいました。


結局、極軸合わせなど色々とセッティングしていると、20時30分頃には大きな雲は消えて薄雲の広がった状態になりました。肉眼では西の方向に全く星は見えませんが、北斗からの自動導入で撮影を開始しました。


近くのグラウンドの夜間照明やSAの照明なども結構影響があるようで、いつも以上に露出がオーバー傾向でした。また、画像処理もあまり強い処理がかけられず少し眠たい画像です。詳しいデータはこちらで。


オルバース彗星が撮り終わった後、紫金山・アトラス彗星も撮ってみたのですが、こちらは全く写りませんでした。今回の撮影は2ヵ月ぶりです。夏は本当に天気の良い日が少ないです。