ー2024年3月ー2024年03月01日 01:54

3度目のポンス・ブルックス彗星 ―2024年03月03日 12:34

VORのノイズが強烈過ぎる ―2024年03月10日 11:55

ポンス・ブルックス彗星4回目の撮影 ―2024年03月11日 16:54

民間ロケット「カイロス」失敗! ―2024年03月13日 11:40

雲に阻まれたポンス・ブルックス彗星 ―2024年03月15日 16:13

串本VORを青森に変更 ―2024年03月22日 14:35

青森VORの受信状況 ―2024年03月28日 17:11

昼間流星群の活動? ―2024年03月30日 19:06



3度目のポンス・ブルックス彗星2024年03月03日 12:34

昨日は日中強風だったのですが、GPVの予報だと日没後は風も収まって晴れるということだったので、いつもの観測場所まで出かけてきました。ポンス・ブルックス彗星は地球に近づいて大きくなってはいるのですが、日没後の高度が次第に低くなり、薄明終了時の19時頃は20度もありません。それなのに近くのアンドロメダ座αからの導入に何度も失敗し、遠く離れた木星から導入し直したりしたため、だいぶ時間を使ってしまいました。詳しいデータはこちらで。


頭にキャップをかぶっているようなところは2007年に大バーストをしたホームズ彗星によく似ていますが、全体の姿は2006年のスワン彗星(下)によく似ているなあと感じました。


ポンス・ブルックス彗星は5月頃に最も明るくなるのですが、その頃には日本からは見えなくなってしまいます。でもあと1か月くらいは何とか撮影できそうなのでまたチャンスがあれば撮って見たいと思います。

VORのノイズが強烈過ぎる2024年03月10日 11:55

流星電波観測はまさにノイズとの戦いです。特にVORはこれまでもノイズの増加によって何度か周波数を変更してきたのですが、比較的ノイズの少なかった串本VORも今月に入って朝の9時前後に強烈なノイズが発生するようになりました。


これまでの経験でVORは冬にノイズが増加することはわかっていて、その主な原因はエアコンからのノイズと判明しているのですが、このノイズについては発生状況からエアコンとは違うようです。また時間がだいたい決まっているので最近ノイズの大きな原因となっている太陽光発電によるものでもないような気がしています。一時的なものであればいいのですが、あまり続くようだとまた対策を考えなければなりません。

ポンス・ブルックス彗星4回目の撮影2024年03月11日 16:54

昨日は新月、さらに西高東低の気圧配置で夜に向けて次第に晴れるという予報を見て、またまたポンス・ブルックス彗星の撮影に出かけました。前回は出発が遅くなってしまったので、今回は日没前に家を出発前回とは違う赤城の山麓に向かいました。上信越国境の山々までくっきりと見える絶好のコンディションでしたが、北風が強く体感温度は-10℃くらいでした。


ポンス・ブルックス彗星は写真の中央のあたりに沈んでいきます。左奥の山々は長野県との県境(約60km)です。18:30頃に北極星が見えてきたので極軸を合わせて彗星を導入し、オートガイドのキャリブレーションなどが終わると辺りはすっかり夕闇に変わっていました。19:00頃から撮影を開始しました。


予定の撮影ができたので、レンズを換えてさらに撮ろうかとも思ったのですが、あまりの寒さで手がかじかんでしまい断念しました。さっさと片付けをして20分後には自宅に到着しました。


低空なのでかぶりがありますが、尾がさらに成長し構造がより鮮明に見えるようになりました。この彗星は肉眼彗星にはならないようですが、今回は望遠鏡のファインダーで見ることができました。詳しいデータはこちらへ。

民間ロケット「カイロス」失敗!2024年03月13日 11:40

成功すれば国内初の民間ロケットとなるはずだったスペースワン社の「カイロス」の打ち上げが本日午前11時過ぎに実施されました。これまでに何度も打ち上げの延期が行われていて、今日こそ上がるのではないかと期待しながらライブを見ていたのですが、打ち上げ後画面が遠方のカメラに切り替わったとたん、山の稜線から飛び出してきたのは爆発で飛散したロケットでした。


カメラが再び打ち上げ場所に切り替わると周囲に炎と白煙がもうもうと立ちこめる様子が映し出されました。その後のネットニュースを見るとロケットは何らかの不具合によって飛行中断措置がとられたとのことでした。


爆発したロケットの残骸が組立棟などを直撃するのはどうやら免れたようで、不幸中の幸いでした。H3も大変な苦労をして先日打ち上げに成功しましたが、最初からロケットを成功させるというのはなかなか難しいものです。また次回のチャレンジを期待したいと思います。