-2023年9月ー2023年09月01日 01:52

アトラクス用PCの再インストールが大変だった ―2023年09月05日 11:43

アトラクス赤道儀の電源ケーブル修理 ―2023年09月08日 13:38

夕方の西村彗星を捉えたい! ―2023年09月13日 20:32

Esがずいぶん少なくなりました ―2023年09月18日 12:12

9月の昼間流星群が活発化 ―2023年09月23日 18:16

夕方の西村彗星を捉えたい! その2 ―2023年09月25日 13:28

ろくぶんぎ座昼間流星群がピークか ―2023年09月28日 14:04

89.5MHzの謎の電波 ―2023年09月29日 10:48

久々の超ロングエコー ―2023年09月30日 09:18



アトラクス用PCの再インストールが大変だった2023年09月05日 11:43

先日修理したアトラクス赤道儀ですが、今度は制御用のPC(Let's note CF-S10)がトラブルを起こしてしまいました。このPCはもともとWin7機なのですが、無償アップグレードでWin10にして使っていたものです。



実は以前から少し問題がありまして、いざ使おうとするとWin updateが始まりマウスも動かなくなるような状態に度々陥っていたのです。それをだましだまし使っていたのですが、ついにupdateで失敗しては再起動を繰り返すようになってしまいました。また、惑星の動画撮影をすると、オリジナルのSSDが128GBしかないため1時間も録画できない状態で、いずれSSDの容量を増やしたいと考えていたのです。
それで、今回はまずPCを正常な状態に戻し、それを500GBのSSDにクローン移植するという方針でやってみることにしました。

まずWin10のままWin updateが正常にできるようにならないか色々やってみたのですが、結局だめでこれで1日目が終わりました。

次にインストールしてあるソフトを諦め、Win10を再インストールしてみたのですが、何度やってもWin10が正常に起動しません。どうもWin10のファイル自体が壊れてしまったようです。これで2日日が終わってしまいました。

それでWin10は諦め、オリジナルのWin7に戻すことにしました。updateが終了しているのでセキュリティの問題はありますがネットサーフィンをするわけではなく、updateに悩まされなくなるのはむしろメリットと考えました。
Win7の再インストール自体は問題なくできたのですが、困ったのはIEがすでに起動しなくなっており手も足も出ないことです。やむなく他のPCでGoogle Chromeのインストールファイルをダウンロードし、何とかネットにつながるようにしました。ところが喜んだのもつかの間、今度はソフトの一部がインストールできません。どうもWin updateが行われていないことが原因のようです。現状コントロールパネルからはどうやってもWin updateができません。これで3日目が終わりました。

調べてみるとWindows update カタログというダウンロードサイトからいくつかの更新プログラムをダウンロードすればソフトが動くのではないか、という情報があったのでやってみましたが結局だめでした。もう一台のWin7 PCで見てみると更新プログラムはざっとみても200個ほどもあり、これを一つ一つマニュアルで入れて試してみるのは不可能と思いました。これで4日目が終わりました。

Win7の更新プログラム自体をまとめてダウンロード・インストールする方法があるのではないかと調べてみました。それがあったのです。wsus offline update というフリーソフトです。これで更新プログラムをダウンロードしてみました。何と7時間もかかりました。容量は7GBほどになります。インストールにも1時間以上かかりました。これで5日目が終わりました。

更新プログラムをインストールしたPCにインストールできなかったソフトを入れてみると今度はすんなり入りました。素晴らしい!! さらにコントロールパネルからのWindows updateもできるようになり、残りのupdateも行いました。他のソフトの様々な設定を行い、アトラクスに接続してみると問題なく動くようです。良かったー これで6日目が終わりました。

後はこれを500GBのSSDにクローンするだけですが、ここでまた引っかかりました。クローンはだいたいうまくいったようなのですが、SSDをクローンに交換すると画面の表示(解像度)がおかしいのです。いろいろやってみましたが、正常な状態になりません。やむなくこの状態で再びWin7のクリーンインストールからやり直すことにしました。幸いなことに回復パーティションもきちんとクローンされており、再インストールは問題なくできました。これで7日目が終わりました。


再び wsus offline update からやり直しですが、すでに更新プログラムはダウンロードされているので、オリジナルのSSDからコピーしたものを使ってインストールしました。この後Win updateを行い、また各ソフトのインストールと設定をやり直しました。これで8日目が終わりました。

そして本日、アトラクス赤道儀に接続して動作確認をしようと思っていたのですが、電源プラグが破損していることが判明、これを修理しなくてはなりません。おまけに腰が痛くなり、今日はアトラクスを組み立てることができそうもありません。いずれにしてもまだ当分夜の天気は良くないようです・・・

長々おつきあいいただきありがとうございました。

アトラクス赤道儀の電源ケーブル修理2023年09月08日 13:38

アトラクス赤道儀の電源コードについているシガープラグが破損してたので、すぐに直せると思っていたのですが、これがまた一騒ぎでした。替えのシガープラグをはんだ付けする際に自分の思い込みで下のようにつないでしまいました。黒がセンターなのはちょっとおかしいなあと思いつつも、黒線の方が長かったのでこのようにしてしまったのです。今にして思えばここで気づくべきでした。


はんだ付けが終わってシガープラグをバッテリーのソケットに差し込むと、赤道儀側の接続プラグのあたりから「チチチチチ」といやな音かします。すぐにバッテリーからシガープラグを引き抜きましたが何か焦げたようなにおいがしてきます。
これはどこかショートしたに違いないと思い、電源ケーブルを取り外してテスターで調べてみると抵抗がほぼ0Ωです。どこがショートしているのだろうとケーブルを曲げたりプラグをねじったりして見たのですがわかりません。もうココしかないということで赤道儀側のプラグを分解してみました。



よく見ると小さなダイオードが黒白の線の間に入れてあり、焦げて割れていました。ここが原因でした。電源ケーブルの間に入れるダイオードといえば逆接続保護用ダイオードです。そういえばシガープラグにする前はバッテリー側はミノ虫クリップでヒューズが入っていたことを思い出しました。本来は逆接続にするとダイオードに大きな電流が流れ、その瞬間ヒューズが切れるしくみです。ところがヒューズを取り去ってしまったためにダイオードに大電流が流れ続け、焼け焦げてしまったというわけです。

原因がわかったのでショートしたダイオードを除去し、シガープラグの黒白線を正常な白色センターに直しました。おっかなびっくり電源を赤道儀に接続すると今度は無事に動き出しました。コントローラーが壊れていないか心配しましたが、何とか大丈夫だったようです。それにしてもこんな小さなプラグの中にダイオードを入れるとはビクセンも考えたものです。

夕方の西村彗星を捉えたい!2023年09月13日 20:32

西村彗星(C/2023 P1)は早朝の東天から夕方の西の空に移りました。近日点の18日頃は太陽からの離角も大きくなり、上手くすれば伸びた尾が撮影できるかもしれません。ただし、東天の早朝に比べると夕空がまだ明るいので、そこが少し心配なところです。下は今日の日没後30分の西村彗星の位置です。


東天では1枚しか撮影ができなかったので、西の空にまわったところで何とかもう一度撮りたいと思い、今日は赤城山の中腹まで登って撮影してみました。残念ながら上越国境の山々の上には雲がかかっていて西村彗星の撮影はかないませんでしたが、まだ10日ほど撮影のチャンスがあるので次回を楽しみにしたいと思います。今日もし雲が出ていなければ下の写真の山の上あたりに尾を上にした西村彗星が見えているはずでした。


今日は空振りでしたが、夕方の撮影は早朝の撮影に比べて本当に体が楽です。

Esがずいぶん少なくなりました2023年09月18日 12:12

5~8月に頻発していたEsも、ここに来てほとんどその発生が見られなくなりました。下は89.4MHzと92.8MHzのRMOBグラフですが、ノイズやPCのトラブルなどのためデータが取れなかった時間帯(黒い部分)の中で、Esが原因となっているものに限ると8日の午後8時前後を最後に、それ以降は本日まで10日間カウントに影響のあるようなEsは確認できていません。



おかげでデータ処理もだいぶ手間がかからなくなってきました。もしかすると今月中にもう1,2回はEsがあるかもしれませんが、残暑の続く中でも季節は間違いなく秋へと移り変わっているようです。