超? ロングエコーが続く2021年09月03日 16:44

最近長大なロングエコーが続いています。9月1日にはぎょしゃ座流星群の突発によると思われる6時36分頃からのロングエコーが確認されました。


次いで本日9月3日の7時45分頃のエコーはさらにそれを上回り、ここ数ヶ月の中では最も継続時間が長く5分近くに達するものでした。


実際にどのように空を流れたかはわかりませんが、もし見られたとしてら火球クラスだったのでしょうか。永続痕も見られたのかもしれません。

HROFFTは2度死ぬ2021年09月04日 20:32

何のことかといいますと「HROFFTは1ヶ月に2回止まる」ということです。実は先ほど92.8MHzのHROFFTが停止していることに気づきました。約2時間データを取れませんでした。まだ早めに気づいたのでよかったのですが、うっかりすると朝までデータが取れていないということにもなりかねません。そろそろ2週間なので危ないと思っていたのです。
小川さんのコラムでもこのことを話題にしていましたが、電波観測をしていく上で現在最も大きな課題と考えています。今年は1月からHROFFTやSDR#のトラブルの記録を取っているのですが、HROFFTだけを再起動したのでは予防効果はなさそうで、PC本体を再起動したり、途中でwindows updateを実施したりしても必ずしも防げる訳ではありません。どうやっても約2週間で3台の観測用pcのHROFFTが前後して停止します。まるで時限爆弾か毎日毒を盛られて致死量に達したところでアウトになる感じです。ただしこれはWindows10の話で、Win7ではこうした状況にはならないようです。


これを書いている間に111.8MHzと89.4MHzも止まっていました。大変です!

HROFFT画像上で時刻を知るには2021年09月10日 17:28

今日も2時42分過ぎに比較的大きなロングエコーがあり、各地のFROサイトで記録されていました。小川さんのロングエコーのページにも早速掲載されていましたが、以前はどうやって開始時刻の「秒」を読み取っているのだろうと不思議に思っていたのです。(諸先輩には笑われるかもしれませんが)
今私がやっているのはHROFFT画像をペイントで開き、選択範囲の矩形の左端を20pxの位置(エコーカウント範囲のバーの位置)に合わせ、右端を実際のエコーの始まりに合わせるというやり方です。HROFFTでは左側の周波数目盛りの部分に20pxが使われていて、残りは1pxが1秒ですからこれで計測できるだろうと思っています。今朝のエコーの場合は155pxだったので2分35秒となり、エコーの開始時刻は2時42分35秒ということになります。因みにペイントは2倍に拡大して作業した方がやりやすいと思います。


89.4MHzにいたお化け2021年09月13日 10:35

月曜日の未明の時間帯(01:00~05:00頃)はいつもエコーが異常に増加して困っていたのですが、その時間からしてどこかの放送局の放送休止時間帯の電波と関係あることは予想していました。しかし、89.4MHzの放送局は関東方面にはなく、FM京都も考えにくいのでずっと疑問でした。ところが今朝はエコーの増加ではなく、まさにキャリアが連続して記録されていました。
Esのシーズンでもないので、これは近くの局が関係しているはずと思い、もしやと思ったことを調べてみたらこれがビンゴでした。


それは相互変調といって、強力な2つの周波数AとB(A<Bとします)があったときに、AとBの周波数の差をCとすると、増幅素子の非直線性のためにA-CとB+Cに本来ないはずの妨害信号(ゴースト)が発生するというものです。私の所とつくばの小川さんの画像を比較すると明らかに小川さんの方が妨害が強いので、これは東京方面の強力なFM局だろうと思って周波数を調べてみると・・・ありました。スカイツリーから放送されている90.5MHzのTBS(7kW)と91.6MHzの文化放送(7kW)です。その差は1.1MHz、TBSの90.5から1.1を引くと89.4MHzぴったりです。
念のためにそれぞれのタイムテーブルを調べてみると、TBSが1:00~4:00、文化放送が2:00~5:00が放送休止の時間帯でした。私の方では3:00頃から5:00頃は妨害が弱くなっているので、おそらく2:00~3:00は両方がキャリア状態で、3:00過ぎからはどちらかがテストトーンなどに切替えたのだろうと思います。いつも妨害の状態が同じでなかったのはこの2つの局の状態の組み合わせによって妨害の状況が変わっていたからなのでしょう。FROがうまくいかないのが混信のためといいますが、同一周波数の混信だけでなく、こうした関係もかなり影響がありそうです。

おまけですが、この時間帯には時々はっきりした飛行機によるエコーが記録されるのですが、これもスカイツリーからの90.5MHzと91.6MHzの仕業とわかりました。


ところで、91.6MHzに1.1を足すと92.7MHzになるのですが、92.8MHzを受信していると、時々すぐ下の92.7MHzに正体不明のノイズが現れて観測が困難になるようなことがあります(昨晩も)。これも原因は同じかもしれません。