-2023年1月ー2023年01月01日 01:19

赤道儀のノイズ対策と効果 ―2023年01月02日 13:26

しぶんぎ座流星群が始まりました ―2023年01月03日 18:56

しぶんぎ座流星群ピークを越える ―2023年01月06日 11:21

VORの困ったノイズ ―2023年01月13日 23:24

HROFFTがまた止まった ―2023年01月20日 13:11

二度目のZTF彗星の撮影 ―2023年01月22日 18:51

ZTF彗星の別ショット ―2023年01月23日 21:41

寒い日の有効活用 ―2023年01月25日 16:33

ブレーカーが落ちてまた欠測 ―2023年01月28日 11:41

謎の光柱 ―2023年01月29日 19:57

三度目のZTF彗星 ―2023年01月30日 11:59

串本VORで予想外の送信機切替え ―2023年01月31日 21:13



赤道儀のノイズ対策と効果2023年01月02日 13:26

皆様 新年明けましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします

現役時代ならば正月休みは特別でしたが、今では生活がさほど変わるわけではありません。ともあれ元気で新しい年が迎えられたと言うことはありがたいことで、今年は昨年生まれた孫二人の成長を楽しみにしていきたいと思っています。

さて、標題の件ですが先日エアコンのノイズとともに見つかった赤道儀のノイズ対策を行いました。この赤道儀(タカハシEM-100)は自動導入のためにK-ASTECのAGS-1Sが取り付けられているのですが、標準の12Vのままだと高速導入でステッピングモーターが脱調することがあるため、12V→24VのDC-DCコンバータを組み込んであります。多分ここからノイズが出ているのだろうと見当をつけていました。部屋の中に赤道儀を持ち込みノイズの発生具合を見てみました。


0852あたりでスイッチを入れるとノイズが高くなっています。0855過ぎはコントローラーのケーブルなどにフェライトコアをつけたり外したりしていたのですが、あまり効果は見られませんでした。
そこでDC-DCコンバータを取り出し、その入出力に計4個のフェライトコアを取り付けました。久しぶりに半田ごてを握ったので手が震えました。


コネクターパネルを元に戻します。改造前に赤経モーターが入っていたスペースにゆとりがあるため、フェライトコアも問題なく収まります。


ここで改めて赤道儀の電源を入れてみると


電源投入は1003頃でしたが全くノイズは見られません。後は実際に外に出してどうかを確認してみたいと思います。

しぶんぎ座流星群が始まりました2023年01月03日 18:56

すでに杉本さんのHPに速報が掲載されていますが、しぶんぎ座流星群(QUA)の活動が始まっています。今年のピークは4日の昼12時頃とされており、電波観測の条件はあまり良くありません。また、眼視でも満月に近い月が午前4時半頃までありますので、月明かりに邪魔されずに見られるのは薄明前の1時間くらいのようです。
今朝までのRMOBグラフを下に示します。


VORと89.4MHzは少しエコーが増えてきているようですが、92.8MHzは今朝の4時頃からエコーが減少しています。送信局の方でまた何かあったのかもしれません。ちょっと心配です。また、VORも日中のノイズがかなり出ているため、観測に支障が出るのではないか心配です。何とか89.4MHzは止まらずにいてくれることを祈るのみです。CMORでもQUAがかなり大きくなっています。


しぶんぎ座流星群ピークを越える2023年01月06日 11:21

今年のしぶんぎ座流星群の活動がほぼ終わったようです。エコー数では予報通り4日の昼頃がピークとなりました。この時間帯ではロングエコーもたくさん見られましたが。1分を越えるような大きなものはありませんでした。


VORは心配したとおり日中のノイズが発生し、何とかマニュアルでカウントしました。正月休みでもノイズが出ていることから発生源は工場などではなく、近所のソーラーパネルではないかと考えています。天気の悪い日にノイズが出なければ多分間違いないでしょう。ただなぜこの時期にノイズが強くなったのかがよくわかりません。
89.4MHzもノイズが時々入っていましたが、何とか大きなトラブルなくデータが取れてよかったです。エコーのピークは4日の12時台で265個/Hでした。
92.8MHzについてはしぶんぎ座によるエコーの増加はとらえられたものの、やはり送信局側の問題で2日未明から4日にかけてエコーが通常よりも減少していたようです。現在はほぼ以前の状態に戻ったように見えます。


今年最初の流星群が終わりこれからしばらくは冬ごもりのような状態になりますが、この間にふだんできないことを色々やっていきたいと思います。

VORの困ったノイズ2023年01月13日 23:24

昨年の12月30日に観測室のエアコンノイズがほとんど問題なくなったことを書きましたが、ノイズ全体で見ると以前の7割程度になったというのが実際のところです。理由はノイズの発生源が複数あるからで、解決までの道のりはまだまだ長いです。ところでノイズといっても様々ですが、日中よく出る下のようなノイズよりも


次のようなランダムに1つか2つ出るノイズの方が実はやっかいです。



こうしたノイズが1日に20回ほど発生します。FROならば無視するような数ですが、エコーの少ないVORではそうもいかないので1個のノイズでもカウントを修正しています。この手間はなかなか大変です。現在このタイプがノイズファイルの半数を占めているのですが、まだ発生源が特定できていません。自宅の機器ならば何とかなるかもしれませんが、隣近所となると対策は難しいです。