AF-4のVOR用アンテナへの改造 ― 2024年05月16日 20:39
関西VORを受信するに当たってアンテナをどうするか考えたのですが、結局FROの調査に使用していたAF-4を改造することにしました。というのも一昨年辺りから95MHz~108MHzは日中のソーラー発電ノイズがたいへん強くなり、昼間は天気が悪い日以外ほぼ観測不可能ということがわかったからです。
例によってMMANAを使用して設計をしたわけですが、中心周波数を112MHz、インピーダンスを300Ω(4:1バランで75Ω)に設定、ラジエーターは折り返しダイポールのままでエレメントは全て活かし、第2ディレクタとリフレクタは位置を変えずエレメント長のみを調整、第1ディレクタとラジエーターは取り付け位置とエレメント長を調整し、その間にマストクランプを移動することにしました。
下はオリジナルのAF-4ですが、写真の角度が悪くて実際は第1エレメントと第2エレメントは同じ長さで、リフレクタが最も長くなっています。
計算の結果第1・第2エレメントは少し延長、リフレクタは少し短縮、ラジエーターはそのままでOKということになりました。ただし、AF-4は短縮型アンテナで中央のブラケット部分にコイルが入っており、それをショートしたときの計算値です。
具体的な作業は下の通りです。まずエレメントブラケット内のコイルをIV線で全てショートします。
次いでディレクタのエレメントを5mmアルミ棒で規定の長さまで延長し、ステンレスタッピングねじで固定します。
リフレクタエレメントを規定の長さで切断します。
最後に第1ディレクタとラジエータ、マストクランプを移動させるための穴開けをすれば改造終了です。
因みにMMANAでの特性は下のようになっています。
製作時間は2時間くらいです。穴開けの位置決めに最も手間がかかりました。計算上は第1ディレクタがもっとラジエーターに近い方がいいのですが、マストクランプの関係で多少妥協しました。ともかくラジエーターの長さををいじらなくても良かったのは幸いでした。
最近のコメント