ピョンガンは無変調電波か? ― 2021年05月20日 21:05
ここ一週間ほど連日Esが発生し、データの補正に四苦八苦している毎日ですが、Esは単に困りものというわけでもありません。普段は聞くことのできない電波を直接聞くことができるチャンスでもあるからです。FROで利用している89.4MHzと92.8MHzではこれまでもEsの発生時に中国語の放送を受信したことがありますが、今日の夕方のEs発生時に録音をしてみたところ興味深いことがわかりました。まず下は16時20分~30分の89.4MHzのHROFFT画像です。
画像の25分前後の強いシグナルはその特徴からピョンガンと考えられます。このときの16時25分頃から約1分間の録音でバックに聞こえる会話は89.3MHzのほんじょうエフエムの音声ですが、ピョンガンのシグナルが強くなるとこの会話が聞こえなくなり無音になります。つまりピョンガンは無変調のキャリアと考えられるのです。
そのすぐ後に92.8MHzでも録音をしてみました。HROFFT画像は下です。
録音は16時55分から約1分程度です。このときのアナウンサーの名前や商品の内容が南日本放送のラジオショッピングの時間の内容と一致したので受信したのは南日本放送の92.8MHzに間違いないと思います。つまりこのときのEsは比較的近距離のEsだったので、北朝鮮と鹿児島が同時に受信できたのでしょう。
今回のことだけでピョンガンが常に無変調電波とは言い切れませんが、ヨナンも含めてどうもその可能性が高いように思えます。これからEsに苦しめられながらもそのあたりを探っていきたいと思います。
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