新アンテナによるロシアバンドFRO2021年07月20日 11:17

新しいアンテナを使い始めて少し時間がたったので、とりあえずここまでの段階で明らかになったことをまとめてみました。下の表をご覧下さい。


まず、アンテナを72MHz用としたのは、チカロフスコエ(72.08MHz)が24時間放送していると思われたからでした。ところが13日から15日のデータでどうもそうでもなさそうだということがわかったのですが、すでにアンテナの制作はだいぶ進んでいたのでダリネレチェンスク(69.32MHz)で使うことにして15日にAF-4と交換して
取り付けました。アンテナアナライザで確認すると68MHzでもSWRは2.0以下でした。しかし、下に降りて見てみるとなんとアンテナの向きが逆だったのです。orz...
まあ、F/B比がきちんと取れていることを確認するにはいいかと思い直して1日そのままにして様子を見ました。その後正面に向けたときのデータと比較すると5~8倍のエコーの差がみられたのでまあまあかなと思っています。

また、ダリネレチェンスクは1~5時の間は常にキャリアに切り替わると思っていたのですが、17日のように日によっては停波することがあることもわかりました。しかしそれ以外の1~5時ではこれまでAF-4で受信していたときに比較するとおよそ2倍の数のエコーが得られました。これはほとんど北朝鮮の100kW局と同じです。


昨日、ダリネレチェンスクを受信中にEsが発生し、SDR#の画面で69.32MHzよりもさらに下に別の放送局のものと思われるEsの山が現れたので調べて見ると、アムール州のシマノフスク(68.72MHz)と判明しました。方角はダリネレチェンスクなどの沿海地方3局とほとんど同じで、出力も同じ4kwですが距離は約2倍の2000kmほどあります。はたしてこの距離でFROが可能なのかやってみました。


日中はともかく、キャリアに切り替わる1時前後と5時前後には何か入るだろうかと思って楽しみにしていたのですが、結果は0でした。やはり2000kmでのFROは無理だったようです。今後はノヴォジャトコヴォとチカロフスコエを再度比較受信してみて、来月はペルセウス座でどうなるか見てみたいと思います。

コメント

_ 小川@つくば ― 2021年07月22日 13:55

2000km! いったいどのあたりの放送局まで使えるんでしょうね。
あと、このラインだと、送受信局のラインが南北になるので、それはそれでおもしろそう・・・(ただウチから北へアンテナは今のままでは向けられない・・・)

_ 狩野@渋川 ― 2021年07月23日 12:53

小川さん コメントありがとうございます。
このあたりが限界のようですが、流星散乱通信では3000kmなどというのもあるらしいです。
アンテナの向きが変わると日周変化も多少変わるようですね。青森VORでも感じました。

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