HFアンテナのメンテナンスをしました2023年10月08日 21:03

FT8を始めてからこの頃はHFがメインになってきました。HF用のアンテナは10年ほど前に設置した7-14-21-28-50MHz用のV型ダイポール(730-V)と3ヵ月前に取り付けた10-18-24MHz用のV型ダイポール(830-V)なのですが、実はそれぞれ気になるところがあったのです。

まず730-Vですが、新しく830-Vを取り付けて見ると10年間のエレメントの汚れが目立ちます。この際各部の点検もやりたいと思っていました。また、7MHzについてはコントローラーの切替で200kHzを4バンドに分け、SWR1.5以下で使えるはずなのですが、一番高いバンドが7.2MHzよりも上に出てしまっているのです。以前はあまりHFに出ていなかったので気にしていなかったのですが、やはり本来の機能は使えるようにしたいと思いました。また830-Vですが、こちらも実際に取り付けてみると10MHz帯のSWRが2.0とちょっと気になる状況でした。

実は一週間程前に一回目のアンテナ調整を行っています。アンテナを下ろした後、周波数のずれを調整するために取説に従って先端エレメントの長さを730-Vは4cm、830-Vは6cm長くしました。また、730-Vについてはエレメントを分解し、表面をスポンジたわしで磨いて、接続部のグリスも新しく塗り直しました。こう書くと簡単なようですが、昼前から始めて昼食抜きで作業をし、タワーを降りるときには日が暮れていました。6メートル近くあるアンテナエレメントを4本一人で外してまた取り付けるのは本当に大変です。ところが作業終了後SWRを調べてみると今度はSWRの最良点が下がり過ぎていました。

暑くもなく寒くもなく風もなく体調が良い日を待っていたら、今日が2回目の作業日となりました。前回の経験があるので段取りはばっちりです。


それぞれのアンテナを外してロープで下ろすまでに1時間半位でできました。作業はフルハーネスを着用して安全第一で行いますが、これだけでも結構な重さがあるので疲れます。今回は730-Vはエレメントを2cm、830-Vは5mm戻しました。6mの長さに対してわずかこれだけの調整ですからなかなかシビアです。何度も確認をして再びアンテナをタワーに取り付けます。下はその様子ですが。手前から奥に伸びているのが730-V、左右が830-Vです。干渉しないように直角に交差して取り付けてあります。


結果的には各バンドともにSWR1.5以下に収まり、特に7MHz、10MHについてはともにSWR1.2以下になりました。作業中にねじを落としたりといろいろハプニングがありましたが、無事にメンテナンスが終了したのは何よりです。これで当分は安心でしょう。