ー2019年3月ー2019年03月01日 01:03

榛名山スルス岩とカノープス ―2019年03月09日 11:06

榛名山スルス岩とカノープス2019年03月09日 11:06

榛名山スルス岩とカノープス (4秒×15枚 比較明合成) 
見た人は長生きができると言わる一等星カノープス。日本では冬のわずかな時間だけ南の地平線ぎりぎりに顔を出すのですが、群馬では標高の高いところに行かないと見ることは難しい星です。

2月になってふと思い立ち、道路に面していて南が地平線まで見通せる所がないか調べてみました。すると、榛名山のヤセオネ峠付近に可能性がありそうです。しかし、実際に見られるかどうかは天候や時刻、月齢など様々な条件がそろう必要があります。

2月24日は、まさにその日でした。夕食を後回しにして機材を車に積み込み、その地点へ向かいました。20時過ぎ、双眼鏡をのぞくと、やや赤みを帯びた星が稜線の木のそばに見えました。カノープスという確信は持てなかったのですが、明るさから見てその可能性は高いと思い、カメラを連続撮影モードにして20分ほど撮りました。そうしているうちに稜線から薄雲が上がってきてカノープスと思われる星は静かに消えていったのです。

帰宅後、撮影した画像と星図を見比べてみると「スルス岩」の左鞍部の星(↑)は、間違いなくカノープスでした。これで少しは長生きできそうです。