思わぬトラブル2020年11月19日 17:22

17日にアンテナ増設のために今まで使っていたポールをそのまま南に1.2m移動させ、元のポールがあった位置から北に1.2mの所に新たにポールを設置して、AF-4を取り付けました。ところが、受信状況を確認したところ、京都FROの受信状態が著しく悪化し、通常の半分ほどのエコーしか受信できなくなりました。SDR#のゲインを調節してもだめでした。


翌日、AF-4と京都FROで使用しているFM-3の場所を入れ替えてみましたが、状況は変わりませんでした。今更元に戻す訳にいかないのでどうしたものかと思案していたのですが、おそらくこれはマルチパスの影響だろうと考えました。
車にアマチュア無線機を積んでいると、わずかに動いただけでSが大きく変わります。様々な経路で飛んできた電波が干渉し合い、場所によって電界強度に差が生じるわけですが、FMの電波も同じことが起こっており、局ごとに送信場所も波長も異なっているので、空間での状態はさらに複雑になっていると考えられます。そうした場所では、わずかにアンテナを動かしただけでSDRの中でそれらの電波が干渉する状況が生まれ、流星エコーの周波数を妨害して受信を困難にしている(エコー数が減少する)と考えました。またこのことは、同じポールに取り付けてあったVORの方は特に変化がなかったことからも裏付けられます。(VORではFM局のような強力な電波が直接波として届くことはない)
改めてSDR#のスペアナ画面を見ると、これまでと少し様子が違っていました。
89.7MHzにあるインターFMがぼやけ、中央部分に見たことのない山ができていました。そこで、もしやと思ったのです。