-2022年12月ー2022年12月01日 01:59

串本VORで何かあったの? ―2022年12月06日 13:27

ふたご座流星群が始まりました ―2022年12月10日 11:04

韓国FM無変調波の調査結果がまとまりました ―2022年12月13日 16:12

ふたご座流星群がピークに ―2022年12月15日 17:04

たった1日で何もなかったかのように ―2022年12月16日 16:18

12月14日の流星痕をまとめました ―2022年12月17日 15:57

VORのノイズがひどすぎる ―2022年12月23日 16:49

ZTF彗星(C/2022 E3)を撮りました ―2022年12月29日 13:16

VORのノイズ対策とその効果 ―2022年12月30日 11:46

2022年を振り返って ―2022年12月31日 10:50



串本VORで何かあったの?2022年12月06日 13:27

昨日から今朝にかけて串本VORの電波が受信できなくなることがありました。1度目は昨日午後6時頃からで2度目は今朝の6時頃からです。


VORは、基本的に毎月送信機が切り替わります。普通はVORの送信機が切り替わっても周波数の差はせいぜい200~300Hz位なので、HROFFTのカウント範囲をやや広めに設定しておけばあまり問題にはなりません。ところが串本VORは2つの周波数の差が500Hz以上もあり、HROFFTの画面に収まらないのです。そのため奇数月は112.898 800MHz、偶数月は112.899 250MHzと切替えて受信をしています。
串本の場合この切替えは月末の午後10時過ぎに行われるので、先月うまく切替えられて安心していたのですが(よく忘れることがある)、突然受信ができなくなったのは何らかの理由でもう一台の方に切替えたのだろうと思い、周波数を変えたところ昨晩12時頃から受信ができるようになりました。ところが今朝RMOBグラフを見てみるとまた6時から受信ができていません。元の周波数戻すと再び受信ができるようになりました。結局昨日の午後6時から今朝の6時までちょうど12時間送信機を切替えて何かをしていたようです。夜中にいったい何をしていたのでしょうか。


これが潮岬にある串本VORです。素晴らしいロケーションです。

ふたご座流星群が始まりました2022年12月10日 11:04

この数日エコーが増加傾向になってきていたのですが、いよいよふたご座流星群(GEM)の活動が始まったようです。


あらためてCMORを見てみるともうこんなに活発になっていたのかと驚かされました。ただCMORと我々が行っている電波観測では周波数や観測方法が異なるためか結構ずれが生じるというのがこれまでの経験での印象です。


今年は14日の22時ころがピークという予想なので電波観測ではまあまあ良さそうです。ただ、眼視ではちょうど月齢20の月が出てくる時間と重なるので、月の出前に少し撮影ができたらいいかと思っています。

韓国FM無変調波の調査結果がまとまりました2022年12月13日 16:12

先月から試験用LIVEを使って行ってきた韓国FM無変調波の調査が一段落しました。ちょうど1年前に調べたときは次のような結果でした。


このときは水平偏波のみだったのですが、今年になって垂直偏波の方が強い周波数があることがわかったり、以前とエコー数が大きく変わった周波数もあるようなので改めて調べてみました。


前回は単純にエコー数を平均しただけなのですが、今回はFM-3で常時観測している89.4MHzのエコーを使って校正を行いました。詳しくはこちらをご覧下さい
エコーが最も多いのは水平偏波の89.4MHzであることは変わりません。次いで多かったのが92.5MHzでこれも水平の方が強く昨年と大きな違いはないようです。92.8MHzは今年になって垂直偏波が強いことがわかり現在は垂直偏波での常時観測をしていますが、水平偏波で見ると昨年の半分ほどになっています。93.6MHzは昨年はエコーが多い方だったのですが、今年は3分の1以下になっています。どうも93.6MHzは日によって変動が大きいようです。97.0MHzは昨年に比較してエコーが2倍ほどに増えています。また、垂直・水平どちらにも同程度の電波が出ているようです。97.8MHzも昨年に比較して半分以下になっており、なお且つ日によって変動が大きい感じがします。103.7MHz以上についてはアンテナゲインの問題もあり昨年との比較は難しいですが、いずれにしてもあまり実用にはならないでしょう。なお、97.0MHzをバック側で垂直偏波受信するとなかなかいいエコーが得られそうですが、私の環境ではノイズがひどく常時観測は厳しいです。

ふたご座流星群がピークに2022年12月15日 17:04

昨晩ふたご座流星群がピークとなりました。天気はとても良かったのですが、寒さが厳しくさらに午後10時頃には月が出てくるというコンディションだったため、観望は諦め、玄関先のカメラで午後7時過ぎから10時まで1000枚ほど撮影しました。はっきり写っていたのはそのうち10枚で右下の明るい流星は次のコマにも痕が残っていました。


その間にハワイのマウナケアのライブを見ていましたが、こちらは次々と明るい流星が流れており、なかなか素晴らしいものでした。

[追記]右下の明るい流星(出現時刻20時31分)を拡大しました。下が次のコマに写っていた流星痕です。なお、撮影データ等はアストロアーツをご覧下さい。

[追記]NMSの火球掲示板を見ると、やはりこの流星は関東地方で複数の目撃情報があり流星痕も見られたようです。


ところで肝心の電波観測では恐れていたことが起こりました。この日は第2水曜日にあたり、Windows Update の日でした。翌日確認すると89.4MHzでHROFFTが停止していたのです。Orz!! よりによって何で肝心なときに止まるかなあ。


先日の流星電波観測懇談会で有田さんから聞いたのでOne Driveは止めたのですが、それだけでは効果がなかったようです。92.8MHzの方はエコーが「目刺し」のようになってしまったものの、安定して受信ができていました。



これから推測すると89.4MHzはピークで300/H程度になっていたようです。

VORはこのところ日中のノイズに悩まされているのですが、今回のふたご座では昨晩のピークで70/Hと、これまでにないエコーが記録できました。ただ、SDR#が度々ハングアップするので困っています。



試験用LIVEでは杉本さんや小川さんからアナウンスのあった勝浦(53.7458MHz)を受信してみました。V型ダイポールだったので受信できるかどうかわからなかったのですが何とか確認できました。今回は近距離と言うことで航空機エコーもたくさん入っていました。これだとなかなか自動観測は難しいですがいい経験ができたと思います。