みずがめ座δ南流星群が活発に2023年07月23日 13:17

7月下旬の代表的な流星群と言えばこのみずがめ座δ南流星群(SDA)ですが、その活動がいよいよ本格的になってきたようです。特にFROではこの3日ほどエコーの増加が顕著になっています。


CMORで見るとSDAも活発ですが、カシオペヤ座ψ流星群(CPA)ややぎ座α流星群(CAP)も活発で、複数の流星群が同時に活動している様子がわかります。


ロングエコーの増加はあまり見られませんが、エコー数が年間で最も多くなるのがこの時期です。89.4MHzではすでにエコーが1日で4000を上回っています。今年はどこまで数が増えるのか楽しみなところです。


ポンス・ブルックス彗星(12P)を撮りました2023年07月27日 21:06

夜になって久しぶりに晴れたので、前回修理したATLUX赤道儀の確認も兼ねて最近アウトバーストを起こしたポンス・ブルックス彗星(12P)を撮影してみました。
まず、ATLUXの方は問題なく動いたのですが、今度は赤経のバックラッシュがやや多く感じたので、いずれもう一度グリスアップと調整をやるつもりです。それよりも手こずったのはオフアクシス用のガイドカメラで、ガイド星が見つからず故障したのかと思って1時間近く何だかんだとやっていました。結局気温が高いためにノイズが多くなってガイド星が見つけにくくなっていただけだったのですが、そんなことでいつの間にかピントがずれてしまい少しピンぼけです。


ポンス・ブルックス彗星は周期70年のハレー型彗星で、現在は火星軌道の外側あたりにいるようですが、7月10日にアウトバーストを起こし、16等級から11等級まで増光しました。来年の4月には4等級でおうし座のあたりに見られそうです。その頃またアウトバーストしてくれたら最高ですね。
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みずがめ座δ南流星群がピークか2023年07月30日 13:18

みずがめ座δ南流星群(SDA)がいよいよピークを迎えたようです。今朝9時のRMOBグラフは下のようになりました。なお、昨日は久しぶりにEsの影響がありませんでした。


VORは25日頃からはっきりと増加傾向となり、今朝1時台にはエコー数が19と最も多くなりました。また1日の総エコー数は27日、29日(UT)で118となっています。FROとは違ってエコーが宵から深夜にかけて多くなっているのが興味深いです。

89.4MHzは今月半ばからエコーが増加し始め、昨日29日(UT)はEsの影響もなく総エコー数は4389個となりました。なお1時間あたりの最大値は28日4時台の354個
、10分あたりの最大値は28日2時10分台の70個でした。これは89.4MHzで観測を始めて以来の最高値です。なお、1日の総エコー数で見ると、7月上旬の方がまだ多くなっています。これは日中のエコーが多かったためです。


92.8MHzは89.4MHzと違って7月に入ってからほとんどフラットの状態だったのですが、20日頃からエコーの増加が明瞭となり、昨日29日(UT)は総エコー数が2127個となりました。また、今朝0時台は1時間あたりのエコー数が204個でした。92.8MHzはしぶんぎ座流星群で突然のエコー減少があったため、これらの値が今年の最高値となっています。89.4MHzとのグラフの違いが偏波面の違いによるものなのかまだはっきりしませんが、少なくとも垂直偏波の方がEsの混信の影響が少ないことがこの数ヵ月ではっきりしました。

まだまだSDAは活発な状態が続くのでこれらの値が更新されるかもしれません。
CMORを見るとはやはりSDAがとても活発な様子がわかりますが、すでにペルセウス座流星群(PER)も出ているのにはびっくりです。