ー2022年2月ー ― 2022年02月01日 01:19
VORの送信機切替え ―2022年02月02日 10:05
航空機エコーを調べてみたら・・・ ―2022年02月03日 18:23
垂直偏波のFROに挑戦した結果 ―2022年02月07日 18:17
HPの観測データを見直しました ―2022年02月11日 17:39
89.4MHzで長時間の二重エコー ―2022年02月18日 11:26
VORのノイズが減少 ―2022年02月21日 11:27
VORのノイズが減ったと思ったら・・・ ―2022年02月26日 20:06
VORにまたノイズが・・・ ― 2022年02月01日 21:50
串本に変更して1ヶ月ほど安定して受信できていたVORですが、一昨日からノイズが増え始め、またまた厳しい状況になってきました。下のRMOBグラフとHROFFT画像は本日の午後8時の状況です。
ノイズフロア全体が高くなるようなノイズの出方なので、インバーター等ではなく送電線のような感じがしますがわかりません。このタイプのノイズはこれまで何度かお目にかかっています。今日は午前11時頃から強くなり、午後2時頃がピークでした。夜間になってノイズレベルは少し下がりましたが、それでも通常に比べるとだいぶ高い状態です。ノイズがエコーとしてカウントされてしまうため、この時間までに50ファイル以上を削除してマニュアルでカウントしました。これが長く続くとなかなかつらいです。何とか収まってほしいものです。
VORの送信機切替え ― 2022年02月02日 10:05
昨日大変な思いをしたVORのノイズですが、今朝の8時頃には何もなかったかのように落ち着いた画面に戻りました。突然消えたのではなくフェードアウトした感じです。今日もこのまま静かだといいのですが・・・
ところで、ほとんどのVORは月に1回送信機を切替えます。切替える日時はそれぞれ決まっているようですが、関西VORでは月末でしたので串本ももしかするとと思ってはいたのですが、ノイズの方に気を取られていました。ノイズを削除したら一つもエコーがないことに気づいたという顛末です。昨晩10時過ぎにVORの送信機が切り替わっていたようです。問題は送信機が切り替わって周波数が多少ずれてもHROFFTの画面の中に収まっていればいいのですが、串本の場合そうではありませんでした。周波数を上下して探すとなんと450Hzも上にエコーが出ていたのです。これでは見失うはずです。取り合えず今回はHROFFTの上の方にエコーを持ってきました。次回送信機が切り替わったときはこれでぎりぎりHROFFTの中に収まるかもしれません。
航空機エコーを調べてみたら・・・ ― 2022年02月03日 18:23
先月の27日に89.4MHzでの航空機エコーについて書きましたが、ちょうどいい機会なので航空機エコーの時間ごとの頻度を調べてみました。具体的にはEsのために正確な数がわからない5~8月が終わった後の9月~1月の5ヶ月間についてノイズファイルの中から航空機エコーを見つけてカウントしました。航空機エコーの総数は298個でしたので、概ね1日2個程度でこれは予想通りでした。その他思っていたとおりの部分と予想外だった部分がありました。下のグラフをご覧下さい。
まず、航空機の利用を考えると朝夕が多いような気がしていたのですが、これは概ね合っていました。しかし8時台が飛び抜けて多いことや、日中も結構な頻度で入っていることがわかりました。最も予想外だったのは宵から早朝にかけてほとんど航空機エコーがないことです。実際のトラフィックがどのようなものなのかわかりませんが、成田などの運用時間とも関係しているのかもしれません。また、3時前後にエコーがありますがこれはスカイツリーからの90.5MHzと91.6MHzの相互変調による可能性が高いです。
89.4MHzは92.8MHzと比較して18時前後の流星エコーの落ち込みが少なく、FM京都の電波による航空機エコーが関係しているのかもしれないとも思っていたのですが、まだはっきりしたことはわかりません。
垂直偏波のFROに挑戦した結果 ― 2022年02月07日 18:17
FM局のほとんどは水平偏波ですが、一部には垂直偏波のFM局が存在します。ある程度の出力の局としては鹿児島県の種子島に79.3MHz(1kW)のNHK第一(補完)、82.3MHz(1kW)の南日本放送、84.4MHz(1kW)のNHK-FM、そして北海道の中標津に89.9MHz(1kW)のNHK-FMと、計4局があります。
水平偏波の電波に対してアンテナを垂直にした場合、およそ20dB減衰すると言われます。うまくすれば水平偏波局の混信を避けて垂直偏波局のエコーがはっきり取れるかもしれない・・・と考えたわけです。距離的にもそれぞれ1000km程度でまあまあのところです。ということで先月から試験用ライブシステムでこれらの電波を受信してきました。
結論から言いますと、4局ともそれらしいエコーはわずかしか入りません。また、他の局のものと思われるエコーがやはり入ってしまいます。下は89.9MHz(中標津)ですが、未明の時間帯に入っているエコーはアンテナを西に向けたときはさらに強く入ることから、同じ周波数の釜山のFM局(5kW)の電波よるものと思われます。
なぜ国内のFM局のエコーがあまり入らないのかということについては、やはり1000kmという距離に対しては1kWは弱いのでしょう。国内で5kWを越える局は数が少なく、関東地方から利用できる可能性があるのは札幌くらいしかないのが実状です。以前も試したことがあるのですが、うまくいった記憶がありません。まあまたやってみましょう。
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