最近の日周変化の特徴について2021年02月28日 11:40

今日で2月も終わりなので、最近のVOR、FROの日周変化の特徴についてまとめておきたいと思います。


まず、関西VOR(グラフ上)ですが、もともと総エコー数が少ないので、日周変化も時間によってばらつきが大きいのが特徴です。1時間でエコーが0という時間帯も時々見られます。全体としては午前6時から午後1時頃までが比較的多く、その後急に減少して午後6時前後に最低レベルになるパターンが続いています。今月のピークは12個/hでしたが、やはり季節的に少なめになっていると思われます。

次に京都FRO(グラフ中)ですが、VORに比べればエコー数もずっと多く、時間ごとのエコー数も全体としてはきれいなカーブを描くように変化します。しかし、同じような日周変化を示すことは少なく、日によってかなり形が変わります。また、昨年まではあまり目だだなかったのですが、月曜の朝1:00~4:00までの時間帯で試験電波の混信と思われるノイズフロアの上昇が発生するようになり、それに伴ってエコー数が通常の3倍ほど記録されるようになりました。そのため、最近ではその時間帯のHROFFTデータの一部を使うことでカウント調整をしています。

最後の鹿児島FRO(グラフ下)ですが、京都FROに比べると日周変化は安定しており、日々のグラフパターンもよく似ています。ピークの値は京都と同程度ですが、大きく違うのは夕方のエコー数の減少が顕著であることです。もう一つはEsを拾いやすいということで、エコーカウントに影響が出ないようなうっすらとしたEsと思われるノイズを京都よりも良く拾います。これは京都よりもゲインの高いアンテナを使用していることが原因と思われます。最近は一日の総エコー数で京都を上回ることが多く見られるようになり、これも季節的な変化なのかもしれません。

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