ー2021年2月ー ― 2021年02月01日 01:18
久しぶりのロングエコー2つ ―2021年02月27日 15:08
最近の日周変化の特徴について ―2021年02月28日 11:40
久しぶりのロングエコー2つ ― 2021年02月27日 15:08
今月は色々と慌ただしく、何も書かかないうちに月末になってしまいました。昨晩、久しぶりのロングエコーが2つありました。最初と2枚目の①の画像は26日12時55分頃からの京都及び鹿児島のエコーです。どちらも2分以上の継続時間になっています。京都のエコーの形がやや通常と違うのは、京都以外の放送局の電波によるエコー(上側)が優勢であるからと思われます。最近京都FROでは3枚目の図のように時々別の放送局の電波(少し上にずれている)が見られることがあり、このときもそうした状況だった可能性があります。ただし国内では室蘭の250Wなどがありますが、方向的に考えにくく、強力な中国の電波かもしれません。
2つめは②の13時29分頃からのロングエコーで、これも2分を越える長さでした。2フレームにまたがってしまいましたが、鹿児島FROでも同様のエコーが捉えられていました。現在、大きな流星群もなく、流星エコーは年間でも最低レベルの状態だと思われますが、こうした大きなイベントがあるのはうれしいものです。
なお、京都FROでは27日10時23分から10時45分頃まで久々にエコーが消失する現象が発生しました。これについてはこれまで何度も取り上げてきましたが、原因がはっきりしません。1月24日にSDRドングルを交換したにもかかわらず同じ現象が発生していることから、SDRドングルではなく、PC本体のソフトウェアなどに問題があるのではないかと考えています。
▼京都FRO①
▼鹿児島FRO①
▼京都FROにおける二重エコーの例
▼京都FRO②-1
▼京都FRO②-2
▼京都FRO エコーの消失
最近の日周変化の特徴について ― 2021年02月28日 11:40
今日で2月も終わりなので、最近のVOR、FROの日周変化の特徴についてまとめておきたいと思います。
まず、関西VOR(グラフ上)ですが、もともと総エコー数が少ないので、日周変化も時間によってばらつきが大きいのが特徴です。1時間でエコーが0という時間帯も時々見られます。全体としては午前6時から午後1時頃までが比較的多く、その後急に減少して午後6時前後に最低レベルになるパターンが続いています。今月のピークは12個/hでしたが、やはり季節的に少なめになっていると思われます。
次に京都FRO(グラフ中)ですが、VORに比べればエコー数もずっと多く、時間ごとのエコー数も全体としてはきれいなカーブを描くように変化します。しかし、同じような日周変化を示すことは少なく、日によってかなり形が変わります。また、昨年まではあまり目だだなかったのですが、月曜の朝1:00~4:00までの時間帯で試験電波の混信と思われるノイズフロアの上昇が発生するようになり、それに伴ってエコー数が通常の3倍ほど記録されるようになりました。そのため、最近ではその時間帯のHROFFTデータの一部を使うことでカウント調整をしています。
最後の鹿児島FRO(グラフ下)ですが、京都FROに比べると日周変化は安定しており、日々のグラフパターンもよく似ています。ピークの値は京都と同程度ですが、大きく違うのは夕方のエコー数の減少が顕著であることです。もう一つはEsを拾いやすいということで、エコーカウントに影響が出ないようなうっすらとしたEsと思われるノイズを京都よりも良く拾います。これは京都よりもゲインの高いアンテナを使用していることが原因と思われます。最近は一日の総エコー数で京都を上回ることが多く見られるようになり、これも季節的な変化なのかもしれません。
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