ー2023年10月ー2023年10月01日 01:14


ノイズが少なくなりました ―2023年10月02日 11:32

朝6時前の謎のノイズ ―2023年10月05日 20:15

HFアンテナのメンテナンスをしました ―2023年10月08日 21:03

東村山の電波によるHROの状況 ―2023年10月14日 23:37

オリオン座流星群の活動始まる ―2023年10月20日 12:32

今日はオリオン座流星群極大日 ―2023年10月22日 17:07

大きなロングエコーが2つ ―2023年10月23日 23:45

東村山HROにハイパスフィルタを挿入 ―2023年10月27日 16:56


ノイズが少なくなりました2023年10月02日 11:32

昨日9月末までのデータの集計を行いました。昼間流星群によるエコーの増加はまだ続いているようですが、特に印象に残ったのは各周波数のノイズの状況です。夏の間はEsの発生により自動カウントできなかったHROFFTファイルがたくさんあったのですが、9月に入ってそうしたファイルがぐっと少なくなりました。


FROでは昨年に比べノイズの山が低くなっています。Esの発生頻度はあまり変わらないように思えるので、6月・7月については長時間のEsが比較的少なかったり、Esが発生しても自動カウントに影響しないものが多かったのかもしれません。なお、VORについては昨年と比較してノイズがやや多い状態が続いています。こちらはEsはほとんど関係ないので、ローカルノイズが増えてきているということなのでしょう。

朝6時前の謎のノイズ2023年10月05日 20:15

89.4MHzでは午前6時前に正体不明のノイズが出現することがあります。それが今日も現れました。このノイズは5:45頃に画面に出てくるのですが、不思議なことに6:00になると急に消えてしまうのです。


困るのはこのノイズの現れる高さが日によって違い、低いときには流星エコーとかぶってしまうのです。そう頻繁に起こるわけではなくても、やはりノイズの正体が気になります。時間とともに周波数が徐々に下がってくるので送信機の電源を入れた時の周波数ドリフトにも見えますし、必ず6時に消えるのも放送関係という感じがしますが、毎日現れるわけではないのが引っかかります。ただ、もしかすると見えないだけで上の方に毎日出ているのかもしれません。仮に放送局だとして6時から放送が始まるような放送局が近くにあるのでしょうか。

調べてみたら長野県塩尻市に「高ボッチ高原FM」というのがありました。ここが日によって朝5:00~6:00の間が放送休止となり、放送再開前にキャリアが出ているようです。今のところノイズの原因はこれだろうと考えています。詳しくはこちらをご覧下さい。送信所はここのようです。

送信アンテナを見ると直接群馬の方へは向いていないようなので、多分アルプスの反射でこちらに届いているのでしょう。ノイズが波打っているのは反射波によく見られる特徴です。

HFアンテナのメンテナンスをしました2023年10月08日 21:03

FT8を始めてからこの頃はHFがメインになってきました。HF用のアンテナは10年ほど前に設置した7-14-21-28-50MHz用のV型ダイポール(730-V)と3ヵ月前に取り付けた10-18-24MHz用のV型ダイポール(830-V)なのですが、実はそれぞれ気になるところがあったのです。

まず730-Vですが、新しく830-Vを取り付けて見ると10年間のエレメントの汚れが目立ちます。この際各部の点検もやりたいと思っていました。また、7MHzについてはコントローラーの切替で200kHzを4バンドに分け、SWR1.5以下で使えるはずなのですが、一番高いバンドが7.2MHzよりも上に出てしまっているのです。以前はあまりHFに出ていなかったので気にしていなかったのですが、やはり本来の機能は使えるようにしたいと思いました。また830-Vですが、こちらも実際に取り付けてみると10MHz帯のSWRが2.0とちょっと気になる状況でした。

実は一週間程前に一回目のアンテナ調整を行っています。アンテナを下ろした後、周波数のずれを調整するために取説に従って先端エレメントの長さを730-Vは4cm、830-Vは6cm長くしました。また、730-Vについてはエレメントを分解し、表面をスポンジたわしで磨いて、接続部のグリスも新しく塗り直しました。こう書くと簡単なようですが、昼前から始めて昼食抜きで作業をし、タワーを降りるときには日が暮れていました。6メートル近くあるアンテナエレメントを4本一人で外してまた取り付けるのは本当に大変です。ところが作業終了後SWRを調べてみると今度はSWRの最良点が下がり過ぎていました。

暑くもなく寒くもなく風もなく体調が良い日を待っていたら、今日が2回目の作業日となりました。前回の経験があるので段取りはばっちりです。


それぞれのアンテナを外してロープで下ろすまでに1時間半位でできました。作業はフルハーネスを着用して安全第一で行いますが、これだけでも結構な重さがあるので疲れます。今回は730-Vはエレメントを2cm、830-Vは5mm戻しました。6mの長さに対してわずかこれだけの調整ですからなかなかシビアです。何度も確認をして再びアンテナをタワーに取り付けます。下はその様子ですが。手前から奥に伸びているのが730-V、左右が830-Vです。干渉しないように直角に交差して取り付けてあります。


結果的には各バンドともにSWR1.5以下に収まり、特に7MHz、10MHについてはともにSWR1.2以下になりました。作業中にねじを落としたりといろいろハプニングがありましたが、無事にメンテナンスが終了したのは何よりです。これで当分は安心でしょう。

東村山の電波によるHROの状況2023年10月14日 23:37

この夏から東村山市の神作さんが送信している52.9MHzの電波を受信しています。もともとは流星のヘッドエコーを観測するというのが目的だったのですが、なかなかうまくいかず現在はもっぱら通常のHROとして観測をしています。距離が100kmと近いことや50MHz帯ということもあって、15Wという小出力にもかかわらずVORを上回る流星エコーが観測されています。ただし、航空機エコーが多いためにHROFFTによる自動カウントは不可能で、完全にマニュアルカウントです。


朝方多く夕方少ないという典型的な日周変化は捉えられていますが、欠測時間が多いのはノイズの増加によるものです。このノイズが何かはまだわかっていません。また、これ以外に下のようなアマチュア無線による受信障害も時々見られます。


15秒ごとに感度抑圧を受けているのでHF~50MHz帯で送信されたFT-8の電波によるものと思われます。自分自身がFT-8を送信したときも全く同じ現象が見られるので間違いないでしょう。それにしても我が家の近くにこれほど強い電波を出す局がいるとは驚きです。いずれ50MHz帯のバンドパスフィルタを考えようと思っています。そうすればとりあえずHF帯からの影響は逃れられるでしょう。