250mm望遠レンズの工作2022年09月04日 14:27

8月19日にパンスターズ彗星の撮影をしたのですが、このとき使用したMAMIYA APO-SEKOR Z 250mmは手持ちのレンズの中でも思い入れのあるものです。メインで使っているタカハシSKY90よりももう少し写野の広いレンズが欲しいと思っていたところ、このレンズが非常に優秀且つ中古で安くなっているということをK-ASTECさんの記事で知りました。そして手に入れた「最初の1本」はレンズがカビていたのですが、これをもとにしてEOS用のアダプタを作成したり、鏡筒バンドを入手したりと役には立ちました。その後手に入れた「2本目」はレンズに非点収差があり、次の「3本目」も輝星がおむすびのようになってしまい、そして「4本目」となる現在のものは多少うすぐもりはあるものの、フルサイズ全面で十分納得のいく星像が得られます。以前タカハシのFS-60CB+レデューサ(255mm)と撮り比べてみましたが、周辺では完全にMAMIYAが優秀でした。元々6×7判用で発売当時30万近い値段だったのですから当然といえば当然です。

前置きが長くなりましたがこのMAMIYAにはいくつか課題がありまして、一つは鏡筒が重く落下の心配があること、ファインダーがないため導入に苦労すること、そして鏡筒バンドの前側が鏡胴の直径と合っていないため役に立っていないことでした。・・・でいろいろと思案していたのですが、おもちゃ箱にファインダーの台座部分とアルミアングル材の切れ端を見つけ、これを加工することにしました。いろいろと試行錯誤をして最終的に下の写真のように加工しました。つや消しの黒で塗装したので見栄えもまあまあです。ファインダー枠の中のねじが同じ長さに見えるように目の位置を合わせ、中止に目標の星を入れるという使い方です。枠の中に見える範囲が概ねカメラの画角になります。



鏡筒バンドの前側は今までスポンジを当ててごまかしていましたが、90mmのバンドに対して鏡胴の前側の直径は80mmしかありません。何かいいスペーサーがないものかと以前から考えていたのですが、たまたま部屋にあった使いかけのセロテープが目に留まりました。測って見ると直径も巾もちょうど良く、これを半分に切って塗装し、スペーサーとしました。


あまりに都合良く部品が見つかったので驚いていますが、これで前から懸案だったことが解決しました。ファインダー台座は持ち手代わりにもなり、赤道儀への取り付けが安心してできるようになりそうです。あとは天気が安定して撮影に行けるようになるのを待つばかりです。


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